外出できない時に自宅でできる脳トレ
4月上旬に新型コロナウイルス緊急事態宣言が出され、感染拡大を防ぐため、東京都が「ステイホーム週間」として自宅にとどまるよう連休前に呼びかけを行いましたが、先日さらに外出自粛期間が延長されました。みなさんは今どのように生活されていますか?
それまでデイサービスや集会所で運動や地域の活動をされていたのに最近はせいぜい2日か3日に1回、外歩きをする程度という方もいらっしゃるのではないでしょうか?雨が降ると外に出られませんね。テレビをぼーっと見るだけという生活が続いていませんか?
そこで運動不足の解消、認知症予防のため自宅でできる運動、脳トレをみなさんに紹介しますのでぜひやってみてください。
隔週の木曜日に「脳の老化予防教室」を担当しております吉岡和子看護師と綾部康子助手が作成しました。
指先を動かしましょう
手や指先を動かすことによって脳への血流がよくなり脳細胞に刺激を与えます。
❶ピストルバンバン
右手で〇、左手でピストルの形を作ります。
これを繰り返します。
❷両手で新聞紙を巻き上げる
新聞紙を広げ両手で持って上から巻き上げていきます。
利き手じゃない方の手を使ってみましょう
普段使わない方の手を使うと集中力が増します。利き手と反対側の手を使うことによってほどよい不自由感が脳の酵素消費量を増やして前頭葉を刺激します。
❶箸で小豆をつまむ
利き手じゃない方の手で箸を持ち小豆をつまんで別の皿に移します。
❷利き手じゃない方の手で文字を書く
ご飯を食べたり,歯を磨くのもおすすめです。
足のトレーニング
足指は1本1本が脳とつながる重要な役割があります。足先という末端部分を動かすことで思考や運動に関与する前頭葉が刺激されます。普段しない動作をすることで脳が目覚めます。
❶足で新聞紙を折りたたむ
丁寧に力をコントロールするのがポイントです。
❷足指でタオルを引き寄せる
足の指を左右交互に折り曲げてタオルを手前に引き寄せます。
かかとは床に付けたままで浮かさず足指だけを動かすのがポイントです。
タオルが足底にまとまるまで引き寄せましょう。
脳トレパズル
ハノイの塔は、3本の棒を使って円盤を移し替えていくパズルです。
「ハノイの塔」の伝説
今から5,000年前、インドのべレナスという町に大寺院があり、そこには世界の中心と言われるドームがありました。その中には台が作られていて、その上にはダイヤモンドでできた棒が3本立っていました。インドの神ブラーマは、世界が始まる時に、この棒に黄金でできた円盤を64枚さしておきました。この円盤は下が大きく、上に行くほど小さくできていて、ピラミッド状に積み上げられていました。そして、ブラーマは僧侶たちに次のような修行を与えました。
ハノイの塔のルール
- 積み上げられた円盤をすべて他の棒に移すこと。
- その際1回に1枚しか動かしてはならない。また、小さい円盤の上に大きい円盤を乗せてはならない。
- すべて3本の棒を使って移すこと。棒以外のところに円盤を置いてはならない。
3段を一番左の棒に置きます。
(右に動かしてもいいです。)
これで3段の移動が完了しました。
3段は最短で 7回で移動できます。
12段までの最短回数は表のとおりです。
手作りハノイの塔
写真のハノイの塔はインターネットから購入できますが、お家にある材料でもできるので作ってみましょう。
用意するもの
お菓子の空き箱、ストロー3本、折り紙、キッチンペーパー、ビニールテープ、ガムテープ、両面テープ、ハサミ、カッター、マジックペン、ものさし、緩衝材(プチプチ)
最初に空き箱にこんな感じでしるしをつけます。
棒を立てる位置です。
テープで止めるためのものです。
ストローは台(空き箱)から7センチの所でカットします。
(マスキングテープでもよい)
ガムテープでがっちり留めます。
中に緩衝材を丸めて4か所に入れます。
ストローの足元も同じ様にビニールテープで留めます。
これで土台が完成しました。
キッチンペーパーを 2 枚つなげたまま使います。
最初に半径 2.5センチ(直径 5センチ)の円盤を作ります。
次からは少しずつ小さい円盤を作っていきます。
手作りハノイの塔 8段が完成しました!
「ハノイの塔」をやってみましょう!
一緒に運動や脳トレ、脳によい食事作りをやりましょう!